スポーツ気象とは

『天気を味方に、
 選手のパフォーマンスを最大化』

『スポーツ気象』は、スポーツをする人々が、まずは安全に、
そして良い準備をして、良いパフォーマンスを発揮することを気象面からサポートするコトです。

『スポーツ気象』はじめたキッカケは…

ウェザーニューズは、2015年に『スポーツ気象』の取り組みをスタートしました。
そのキッカケは、
それまでのスポーツの強化の変遷、根性論でやっていた時代から、ITやデータを活用する時代になっている、といった時代の背景と、
発足した2015年時点で、2019年ラグビーW杯、2020年五輪が予定されており、
この2大会が、秋や夏に開催されることから、気象リスクが非常に高い=我々が役に立てる可能性がある、と考えたことがキッカケでした。

スポーツをする選手やチームを、気象面でサポート出来るのではないか?
天気は変えられないが、予め未来の気象コンディションを把握出来ていれば、それに合わせた準備が出来るのではないか?
準備が出来ていれば、準備が出来ている、という安心感が生まれ、心の準備が出来て、良いパフォーマンスが発揮出来るのではないか?
準備力向上を気象面で支え、競技力向上に繋げられるのでは?
といった観点で、『スポーツ気象』の取り組みをスタートしました。

まだ始まったばかりの取り組みですが、近い将来、必ず「当たり前」になると確信しています。
今後、益々、ITやデータの活用が進んでいきます。地球規模での気候変動が進んでいる今、
気象情報の重要性も増していきます。これらを勘案すると、必ず、日本のみならず世界各国で、
『スポーツ気象』が当たり前に、そして文化になると確信して取り組んでいます。

『スポーツ気象』を取り組む真の狙いは…

温暖化をはじめとする気候変動が進んでいる今、気象災害は増え、甚大化しています。
今後、それを抑制する取り組みは国を挙げて、また各企業もSDGsといった取り組みも含めて
色々と取り組んでいます。
と同時に、個人一人一人が、自分の命は自分で守る、という意識や習慣を付けることも大事だと
考えています。
「気象情報を見る」から「活用する」へ変容させていく、「気象リテラシーを向上させる」ことも
重要であり、ウェザーニューズの使命であるとも言えます。

ただ、大事なコトであるとは言いつつ、いきなり「防災」「災害対策」というよりも、
日常的に行われている「スポーツ」において、気象情報を活用する、ということが
当たり前になっていけば、自然と「自分の命を守る」ための気象リテラシーの向上にも
繋がっていくであろう、と考えています。

そんな気象リテラシーを向上させるためにも、「スポーツ気象」を当たり前にする、文化にする、ということは、スポーツの準備力向上みならず、自らの命を守ることにも繋がると考えて取り組んでいます。

ウェザーニューズが「スポーツ気象」を取り組む上で大事にしていること

ずばり「選手目線」です。

気象会社としては、予測精度を上げることが何よりも大切です。
それは、弊社の多くの社員が、予測精度向上のために努力し、取り組んでおり、実際に精度は向上しています。

一方、選手やチームと対峙する我々スポーツ気象チームが大事にしていることは、
いかに選手の目線、気持ちになれるか?ということです。

選手やチームが、少しでも良い準備が出来て、本番で良いパフォーマンスを発揮することが
出来るようにするために、我々ウェザーニューズが持つ情報を、
どういうタイミングで、どういう見せ方/伝え方で、伝えることが最適か?ということを
考えています。

そのためにも、こういったことが考えられてたり、同じ気持ちになるためにも、
スポーツ気象チームのメンバーは、自らでもスポーツを続けていたり、常に関心を寄せ、
選手の目線を持てるように努めています。

もう一つは「信頼関係」です。

選手やチームが、気象情報を基に準備や、戦略を考える際、
予測精度も大事ですが、最後は、「誰が」伝えるか?ということが大事だと思っています。

極論ですが、
見ず知らずの人から言われた情報よりも、
信頼している人から言われた情報の方が信じられると思うのです。

信じて準備をするか、
ちょっと疑心暗鬼な気持ちがあって準備をするか、
で、準備の質が全く変わってくると思うのです。

そのため、スポーツ気象チームでは、選手目線になることの先に、
選手やチームと信頼関係を築くことが、最も大事なことであると考えています。

そのために、

  • とにかくコマメにコミュニケーション(連絡)する
  • とにかく選手やチームの情報を収集する(知る)
  • 可能な限り、同じ場所に出向く(同じ時間を過ごす)

といったことを意識し、実践しています。