ビッグデータから熱中症を考える③-4(中等症)
過去10年間の熱中症搬送時における傷病程度とWBGTとの関係、その4
はじめに
前回までは軽症の搬送件数ついて紹介してきました。今回からは、中等症の発生傾向について紹介します。
中等症は、熱中症における傷病程度の約3割程度を占めている
中等症は傷病程度が重症または軽症以外のものと定義されています。従って、入院加療が必要という意味において軽症と区別されます*。
傷病程度全体のうち、中等症が占める割合を地域別で見ると、九州沖縄地方が最も高く39%となっており、最も低い関西地方の24%より15%程度高くなっています(図1)。
どの地域も全体の9割近くが軽症と中等症で占められていますが、関東、九州沖縄、中国地方はその割合が高い傾向にあります。
中等症の発生数をWBGT毎でみると、WBGT31℃付近を境にしてその件数は低下しています(図2)。そしてその傾向は、各WBGTの該当日数とリンクしているように見えます。
次回は、中等症の発生傾向について、月別の検討を行った結果を紹介します。
*ビッグデータから熱中症を考える③-1(過去10年間の熱中症搬送時における傷病程度とWBGTとの関係、その1)参照


【イメージ写真】
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